デニムでスノボ、ジーンズでスノーボード

navigatorお父さんはジーパンって言っています。

「ジーンズはわかるが、デニムってなんじゃそりゃ?」

「くすくす。」

スノボ初心者さん、街着のデニムでゲレンデに!

ウインターシーズン中に何度もゲレンデに通っていると、ちょっと変わった場面に遭遇することがあります。モーニング娘のヒット曲がゲレンデで流れていたころだったので、2000年代初めのころだったと思います。その日わたしが見たのはスノーボード・ウエアではなく完全に普段着のGジャンとデニムというスタイルで、雪の降り続くスキー場のゲレンデにとても寒そうにしながら立っている人がいました。

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ゲレンデの隅のほうでスノーボードを両足にセットして、ひとりで練習に来たような雰囲気です。足元はスノボ・ブーツをしっかり履いていましたが帽子はかぶらず手袋もしていないので、雪が降り続くゲレンデではちょっとつらそうです。わたしから声をかけて確認したわけではないのであくまでも推測ですが、おそらくスノーボード(板)とブーツを買ったのでとりあえず滑ってみたくなりスキー場までやってきたのかなと思います。

なぜスノーボード・ウェアを着ていないのか?これもわたしの経験に基づく勝手な想像ですが、スノーボードとブーツを購入した段階で予算(購入資金)が尽きてしまったのではないかと・・・。それでもスノーボードってどういうものなのか試してみたくなって、近くのゲレンデにやってきたのかなあと思いました。

スノーボードを一度でもやったことがある人ならわかるのですが、スノボ経験がない初心者さんが普段着のジーンズでスノボをやるというのはかなりムチャなことです。スノーボード(板)に慣れていないうちは前に後ろに何回も転びますし、後方にお尻をついて雪の上に転んでしまうとジーンズは濡れてしまいます。こうなってしまうと下着まで冷えてくるのは時間の問題です。

せめて着替えをクルマに積んでいるとかであればいいのですが、着替えを持ってなければビショビショに濡れたお尻のままクルマを運転して帰るというとても気持ち悪いことになってしまいます・・・。車のシートも当然濡れてしまいますし・・・。

この冬ユニクロさんのチラシに「暖パン」という商品が載っていました。”裏地がフリースで履き心地が柔らかく保温性が抜群”と書いてあります。迷彩柄で表面はそこそこ防水性のある素材のようなので、少なくとも綿素材の普段着のジーンズでゲレンデに来るよりは、いくらかは(極めて短時間の使用であれば)スノーボードに使えるのではないかと思いました。見た目もスノボ・ウェアのような感じがありますし。

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もちろんユニクロさんの「暖パン」は街中で着用するものであり、決してスノーボード用というわけではありませんのでスノーボードに適した十分な防水加工などはされていないと思います。ひと昔まえは「スキー、スノボに行くときににウェアがないのであれば、雨合羽(あまがっぱ)で滑ればよい!」と言う人が100人中3人くらいはいましたが・・・。最近はどうでしょう。

デニムでスノーボードをするオリンピック選手

初心者レベルを脱出してゲレンデをある程度自由に滑れるようになり、滑走中は「一度も転ばない」くらいの自信があれば”デニムでスノボもアリ”だとは思いますが、スノーボードはスキーと違って転ぶことが圧倒的に多いので現実的にはデニムでスノボは難しいと思います。

ところが2010年のバンクーバーオリンピックで衝撃的な光景が!!
デニムでスノーボードをしている選手がいました!
さらにその選手は金メダルを取ってしまいました!

その人の名はショーン・ホワイト(Shaun WHITE)さん。アメリカのハーフパイプの代表選手です。表彰台の1番高いところ(金メダル)に立ってバンザイしています。ちなみ画像右の方は銅メダルを獲得したアメリカのScott LAGOさん。画像左の方は銀メダルを獲得したフィンランドのPeetu PIIROINENさんです。

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当時の画像をあらためて確認してみても、表彰台に立ったアメリカチームのおふたりが履いているのは普通のデニムのようにしか見えません。しかしアメリカ代表のオリンピックチームが、世界中の注目が集まる最高の舞台で普通のデニムを着用してハーフパイプ競技に出場するはずはありません。

スノーボードのハーフパイプという競技は、オリンピックに出場するくらいのレベルの高い選手でもバランスを崩して転んでしまうことはいくらでもあります。転んでお尻を濡らしたままアメリカの代表選手が競技を続けるなんてことは考えられませんのでこのパンツがどういうものなのかとても気になります。

少し調べてみるとアメリカチーム(代表選手)が着用していたデニム風スノーボード・パンツはバートン製のものでした。オリンピックが開催されている時点では一般には販売されておらず、アメリカ代表選手に限られたとても貴重で入手困難なスノーボード・ウェアでしたが、現在はBURTON the Jeansというモデル名で発売されています。

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「バートン・デニム。ジーンズ?ジーパン?」なんと呼べばいいの!

BURTONのデニム風スノーボード・パンツは「ザ・ジーンズ(the Jeans)」という商品名です。ジーンズという呼び方が日本国内ではちょっとややこしい現状にあるようで、この記事を書くときにちょっと困ってしまいました。

少し前に実施されたある調査の結果によると、ジーンズを日本国内の10代から20代はデニムと呼び、30代~40代はジーンズ、さらに上の世代はジーパンと呼んだりするそうです。つまり呼び方で年代がわかるということが紹介されていました。

BURTON Jeansでは、見た目が黒っぽいものはBlack Denim(ブラック・デニム)、見た目が青のものはBlue Denim(ブルー・デニム)と分類されています。このようにジーンズの素材をデニムと呼ぶのはわかりますが、ジーンズそのものをデニムと言うのはなにかしっくりこないところがあるように思います。

こういうことが気になるのは、わたしが決して若いとは言えないスノーボーダー世代であることの証左なのかもしれませんが・・・。今日テレビでニュースを見ていたときに、ある事件の被害に遭われた方の格好として”ジーパン姿の普段着”という説明をされていました。

若い人たちから言わせると「テレビのニュースなんて作っている(放送している)のも、見ているのも、おじさん、おばさんだけだよ!」ということなのかもしれません。

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